ディーゼルを搭載するR15 TDIでルマン24時間レースに参戦するアウディが、2010年版のマシーンを発表した。
引き続きV10 TDIエンジンを搭載するR15 TDI。2010年モデルでは、フロントのデザインを一新している。実は昨年11月にレギュレーション改正が通知され、ディーゼルエンジン車は、エアリストリクターの小径化と過給圧の低下が求められたのだ。これにより、エンジンパワーの低下が免れないため、アウディはエアロダイナミクスの改善などを実施。ダブルノーズの採用もそのひとつで、Cd値やダウンフォースは改善し、戦闘力ダウンを防いでいる。
それ以外にも20以上におよぶ改善を施した新R15 TDIで、プジョーへの雪辱をめざす。
なお、2010年、アウディのルマンプロジェクトに新たなパートナーが加わった。TAGホイヤーだ。果たして「栄光のルマン」となるのか、R15 TDIの進化に期待したい。
(Text by S.Ubukata)