2009年、日本の輸入車市場においては、約20%もの販売台数減が見込まれているにもかかわらず、アウディ ジャパンは1万6171台の登録台数を記録した。この数は、2008年実績に対して約1%のプラスであり、日本におけるアウディ登録台数としては歴代2位、アウディ ジャパン発足後では過去最高の登録台数になる。純輸入車におけるアウディのマーケットシェアも、アウディ史上初めて10%に達する。
好調の要因としてアウディは、2010年度燃費基準達成車を多数ラインアップするとともに、独自の購入補助制度により顧客のニーズに対応できたことをはじめ、投入したニューモデルがいずれも高い評価を得たこと、社員トレーニング強化により顧客満足度が向上したことなどを挙げている。
会見の席で、ドミニク・ベッシュ社長は「2009年は、アウディ ブランドが日本に根付いたことが確認できた」と述べた。
そして2010年、アウディ ジャパンは、魅力的な新型車の導入、ディーラー網の増強、顧客満足度の向上といった基本戦略を維持しながら、さらなる販売台数増を目指す。
気になるニューモデルとしては、さっそく来週中には「A5スポーツバック」が投入されるほか、「R8スパイダー」「S5カブリオレ」「TT RS」など、エッジの効いたモデルが続々と登場。待望のディーゼルエンジンを搭載した「Q7」も追加される見込みだ。さらに、これ以外にも2つのニューモデルが控えているという。
また、1月7日からは、「アウディ エコフレンドリー サポート」キャンペーンを実施。これは、環境性能に優れる22モデルを今年3月末までに成約・登録した場合、下取り車の有無にかかわらず1台あたり20万円をアウディがサポートするというもの。対象となる22モデルのうち、17モデルは2010年度燃費基準達成車であり、車齢13年超の車両を廃車とする場合は、さらに25万円の国の補助が受けられるため、補助の合計は45万円となる。
(Text by S.Ubukata)