ADEがあと1週間早かったら

| トラックバック(0)
170424-ADE-11.jpg18年ぶりに参加したレースの興奮が覚めないまま、再び富士スピードウェイへ。「Audi driving experience」の人気プログラムのひとつ、「Audi Circuit trial / Training session」に参加するためです。

自分のドライビングを見つめ直すにはちょうどいい機会です!
「1to8 Report」をご覧になった方も多いと思いますが、たまたまピンチヒッターで参加した「Audi A1 Fun Cup」で憧れの表彰台に立ち、シャンパンファイトをしたのはこちらにレポートしたとおりです。

驚いたのはその反響の大きさ。「3位おめでとう!」「表彰台すごいじゃん!」と声をかけてくれる人が多いのです。富士スピードウェイの表彰台の偉大さをあらためて感じる一方、レースの中身を考えると「お恥ずかしい」という気持ちになるのも事実。

「このままでは終われない。どうしたらもっと速く走れるのだろう?」

その答えを探しに向かった先が、富士スピードウェイで開催される「Audi Circuit trial / Training session」でした。

170424-ADE-7.jpg
Audi Circuit trialは、昨年からスタートしたAudi driving experience(ADE)の新プログラムで、タイムトライアル形式でサーキット走行を楽みながら、ハイスピードドライビングのスキルを向上させるというものです。愛車で参加するのがちょっと不安......と思われるかもしれませんが、レースのように先を争う形式ではなく、1台1台が余裕を持って走るので、実際には接触のリスクが少なく、サーキット走行を安心して楽しめるのがうれしい点です。

このAudi Circuit trialに参加するための前段階として、サーキット走行の基本を学ぶのがAudi Circuit trial / Training session。このプログラムを修了すると、Audi Circuit trialの参加資格が与えられます。

実は私は昨年、このAudi Circuit trial / Training sessionを受講し、Audi Circuit trialにも参加しています。そのときの様子は以前のレポート(「Audi Circuit trial」に挑戦〜トレーニング編"いざ勝負"編)をご覧いただくとして、サーキット走行の基本に立ち返るのに、Audi Circuit trial / Training sessionはまさに打ってつけのプログラムなのです。

今回、講師を務めるのは、写真左から、井尻 薫、今村大輔、加藤正将、森岡史雄の4名。皆さん、ADEの認定インストラクターであるとともに、現役で活躍するドライバーという頼もしい講師陣です。

170424-ADE-16.jpg
まずは、井尻インストラクターが"アンダーステア"や"オーバーステア"、荷重移動、摩擦円、スローイン・ファストアウト、アウト・イン・アウトなど、サーキット走行に欠かせない理論を約30分間解説。これが終わると、さっそく会場のP2に移動して、走行レッスンがスタートします。

170424-ADE-3.jpg
ちなみに、参加者は基本的に愛車でレッスンを受けることになりますが、私の場合は諸事情により(!?)ADEのトレーニングカーをお借りしました。タイヤはミシュランの「PILOT SPORT 4」が装着されています。

170424-ADE-1.jpg
レッスン自体は基本的に昨シーズンと同じですので、その内容については「Audi Circuit trial」に挑戦〜トレーニング編をチェックしていただきたいのですが、サーキットを安全かつ効率よく速く走るには、コーナーの立ち上がりでいかに早くアクセルペダルを踏めるかがポイントで、そのためにはコーナーの手前でしっかりとスピードを落とし、"クリッピングポイント"と呼ばれる場所を通過するまでにしっかりとクルマの向きを変えておく必要があります。

そのための理論が、コーナーをできるだけ大きな半径のカーブとして走る「アウト・イン・アウト」と、コーナーへは十分減速して進入し、早めに脱出する「スローイン・ファストアウト」なのですが、それを特設のオーバルコースとスラロームコースで学んでいきます。

ここで、ポイントになるのが目線。次に曲がるコーナーを見るのではなく、さらに先を見ることで、走りを組み立てることが重要なのです。ところが、これがなかなかできず、気を抜くと次のコーナーばかりに意識が行ってしまい、どうしても目線が近くなっていました。

そのあたりはADEのインストラクターはお見通しで、すぐに無線でチェックが入ります。

「ひょっとしたら、レースでタイムが頭打ちなのは目線のせいかもしれないな......」

それからは、意識して目線を上げるよう注意しました。

170424-ADE-9.jpg
たっぷり走り込んだあとにはランチタイム。美味しいイタリアンに加えて、今回はこんなスイーツが用意されていました! 美味しいうえに、見た目もAudiオーナーのハートをくすぐります(笑)

170424-ADE-10.jpg
ランチが終わると、ふたたびP2に戻り、オーバールコースとスラロームコースでタイムトライアル。タイムアタックは1回だけということでリキみすぎた私は、スラロームコースでパイロンを跳ねペナルティを食らいます。モータースポーツには冷静さも大切です(涙)

そのあとは、お楽しみのサーキット走行。インストラクター先導のもと、富士スピードウェイの本コースを走るのですが、最終コーナーからストレート途中まで、ふだん味わえない加速が楽しめるのはなんともうれしいものです。このAudi TTS Coupeでも軽く200km/hオーバーをマーク。その先の1コーナーには、早めにブレーキングして安全なスピードで進入できるので、不安はありません。インストラクターのすぐうしろから走行ラインを確認できるのも勉強になりました。

170424-ADE-18.jpg
自分でも驚いたのは、今回はインストラクターがドライブする先導車についていけたこと。インストラクターは手加減していると思いますが、それでも前回のレッスンでは、怖いという気持ちが先立って、アクセルペダルを踏めずにいました。ところが、今回は積極的に加速ができましたし、落ち着いて走行ラインをトレースできたのです。

それはスローイン・ファストアウトにアウト・イン・アウト、そして、目線を遠くにといった基本の大切さを再確認したからに違いありません。

タラレバですが、Audi A1 Fun Cupの前にこのAudi Circuit trial / Training sessionに参加していたら、もう少し速く走れたかもしれませんね!

170424-ADE-15.jpg
愛車でサーキットを安全かつ速く走ってみたいというサーキットデビューを目指す人はもちろんですが、私のようにもう一度基本に立ち返りたいという人にも得るものが多いAudi Circuit trial / Training session。次回の開催は2017年9月22日(金)。皆さんも腕を磨いて、11月17日(金)開催のAudi Circuit trialに挑戦しませんか?

(Text by Satoshi Ubukata)

■関連リンク


トラックバック(0)

トラックバックURL: http://1to8.net/mt/mt-tb.cgi/3851

Author:生方 聡

1964年生まれ。自動車専門誌「CAR GRAPHIC」の編集部員を経てフリーランスのジャーナリストに。フォルクスワーゲン専門誌「Breeze」(現在休刊中)の編集長。

2017年5月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31