141124-S1-4.jpg先日、箱根の試乗会でチョイ乗りしたAudi S1を、取材のお供に連れ出しました。

ちなみに写真は試乗会で撮ったものです。
「マニュアルが苦手」という人には興味がないかもしれませんが、マニュアル好きの僕にとってこのAudi S1は待望のモデル。いまや日本で新車で買えるAudiのマニュアル車は、Audi R8かこのAudi S1しかありませんから!

実際に試乗会でドライブしてみたらかなり気に入ってしまい、街中や高速でも試してみたいと思い、あらためて借り出すことにしました。

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久しぶりのマニュアルですが、クラッチは重くないし、シフトもスコッスコッと入り、なかなか気持ちがいい。アクセルとブレーキのペダル配置も適切なので、ヒール・アンド・トゥもしやすい。エンジンはアイドリングからトルクがあるので、アクセルペダルを踏まず、クラッチ操作だけでスムーズに発進できます。

さすがに、高速道路の渋滞に巻き込まれたときはSトロニックが恋しくなりましたが、それ以外の場面ではシフトレバーを動かし、クラッチペダルを踏むという行為が楽しくて、楽しくて(笑)

ちなみに、マニュアル車の場合、アイドリングストップの動きがATとは少し違います。クルマが停まり、ギアをニュートラルに入れてクラッチペダルから足を離すとエンジンが止まります。そして、クラッチペダルを踏むと、その瞬間にエンジンが再始動。ブレーキペダルから足を離してから一呼吸置いてエンジンがスタートするAT車と異なり、素早く発進することができるのです。

それから、アイドリングストップ付きのマニュアル車では、クラッチをつなぎ損ねてエンストしても、クラッチペダルを踏むとエンジンが再始動します。なので、エンストしても慌てず涼しい顔をしていればバレません(笑)

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街中での乗り心地は、硬めではあるものの、リヤがマルチリンクサスペンションに変わったため、普段使いでも十分に許せるレベル。4日乗っていたら、体のほうが慣れました。以前所有していたスポーツパッケージ付きのAudi A1では、リヤからの突き上げ感が気になりましたが、そのあたりも解消されています。

コンパクトなボディも扱いやすく、それでいて高速ではquattroらしいスタビリティの高さがロングドライブを楽しくします。

ただ、18インチタイヤ&ホイールが重たいのか、道路の目地段差を超えるような場面ではショックが伝わってきます。スピードを上げてもその印象は変わらず、もし自分で所有するなら、もう少しアタリがマイルドなタイヤや軽いホイールを試してみたいものです。あとは、見た目にも、実際のコーナーでの挙動にもやや腰高感があるので、もうちょっとだけ車高を下げたいかな。

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デザインは3ドアのほうがカッコいいけど、実際に買うとなるとSportbackかなぁ......と、車両を返却するころにはすっかりその気になっている僕。コンパクトカーとしてはお高いAudi S1ではありますが、忘れていたクルマの楽しさを蘇らせてくれるという意味では、安い買い物かもしれませんね!

少なくとも次の車検まではお預けですが(笑)

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Minoru Kobayashi)

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