話題の3気筒はどんな味?

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150710-A1-02.jpg話題の3気筒のA1に乗ってきました。A1シリーズのエントリーモデルとして追加されたA1およびA1 Sportbackの1.0 TFSIと1.0 TFSI Sport。Audiは「スポーツ」が好きですね。
搭載されるエンジンは、「Volkswagen up!」の1L 3気筒エンジンをターボ化したもので、最高出力95ps/5000〜5500rpm、最大トルク16.3kgm/1500〜3500rpmを発揮します。また、JC08モード燃費は22.9km/Lで、エコカー減税は満額で適用されます。価格は249万(A1 1.0 TFSI)〜285万円(A1 Sportback 1.0 TFSI Sport)。史上最も燃費のよいAudiであるとともに、最も安いAudiでもあります。

乗ったのは、A1 Sportback 1.0TFSI(269万円)。カーナビやサンルーフなど82万円分のオプションが付いて351万円の値札が付いていました。ナノグレーメタリックのボディカラーが激渋。私の地元の岡山を走る路線バスの宇野バスを思い出させる色です。バスに塗ると非常に地味な色で、地元では"護送車"と呼ばれていました。

これまでに何度か試乗してA1の素性がよいことは確認済み。今回はエンジンの出来栄えにフォーカスして試乗しました。3気筒エンジンのチェック項目は振動、騒音、パワーといったところでしょうか。始動時の振動は控えめ。問題ありません。音も静か。加速しても振動は気になりません。音はそれなりに高まりますが、エグゾーストノートがきちんとサウンドチューニングされていて、ブロロロローッとカッコいい音がします。音は3気筒ナンバー1(BMW i8は除く)だと思います。

パワーは必要にして十分。速くはないけれど、遅くもない。こう書くと大したことないように読めるかもしれませんが、そうではありません。ホントに十分なんです。今回は御殿場を拠点に、主に東名高速や新東名高速を走らせてみましたが、望む巡航速度に達するまでの時間は1.4 TFSIエンジン搭載車よりもほんの少しよけいに必要ですが、具体的にはアレですけど、何キロであろうと望む速度で巡航できます。そしてその際の安定感は、いくら小さくてもこいつはドイツ車なんだなって感じ。

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アウディ ジャパンはS1を含むA1シリーズ全体のうち、ゆくゆくは1.0 TFSI搭載車が7〜8割を占めるようになるだろうと予測しています。1.0 TFSI搭載車の追加によって、1.4 TFSIエンジン搭載車はシリンダー・オン・デマンド(気筒休止)付きのみの設定となりました。こっちはJC08モード燃費21.1km/Lと1.0 TFSI搭載車とほとんど変わらぬ燃費性能を誇りつつ、最高出力150ps/5000〜6000rpm、最大トルク25.4kgm/1500〜3500rpmと動力性能は大幅に上回りますから、S1までは要らないけれど、速いA1がいいという人はこっちでしょうか。

それにしても、これまでさまざまなジャンルで率先してハイパワー競争をしかけてきたドイツ勢が、ここへきて"分別のある"動力性能のモデルを積極的に世に問うようになってきました。何かを流行らせ、ヨソが追従し始めたらひょいっと路線を変える。ドイツ人、なかなかいけずです。

(Text by Satoshi Shiomi)                                     

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Author:塩見智

ライター/エディター。1972年岡山県生まれ。新聞記者、自動車雑誌編集者を経てフリーランスへ。クルマは速くなくてもいい、豪華じゃなくてもいい、(乗ってて)モテなくてもいい、ただし作り手自らが掲げた目的を、高いレベルで達成していてほしい。何がしたいのかわからないクルマが一番イヤ。

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