120201-Shiomi-00.jpgA5の顔つきが変わりましたね? 近頃のアウディは世界的に好調なことを受けて、どんどんモデルを出し、どんどん進化します。昔、ドイツ車はこうじゃありませんでした。7〜8年モデルチェンジしないなんて当たり前でしたし、モデルチェンジしても、「あれ、あんまり変わらないじゃん!」と思われることもしばしば。中身はガラッと変わってるんですけどね。

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ところが、最近では2年もすれば顔つきが変わっちゃったりするわけですから困りもの。何をいつ買うべきか、非常に悩みます。しかも、アウディ、メルセデス、BMWが競うように微妙にタイミングをずらしながら出してきます。いや競ってんですけどね。

では、ここでちょっと最近のドイツ車の登場パターンを考えてみましょう。

まず、セダン/ワゴンが5、6年でフルモデルチェンジします。セダンとワゴンの登場に時間差があることもありますね。その次に、だいたいクーペ/オープンが出ます。ワゴンを考えている人は荷物を載せる必要があるのでしょうからクーペと迷うことはないかもしれませんが、セダンを考えている人にとっては、ドイツ御三家のクーペは気になる選択肢です。なにしろ、2ドアのため、リアシートへの乗降性こそセダンを下回るものの、いったん乗ってしまえばリアでも不満なく長時間過ごせるほか、ラゲッジスペースもそれなりに確保されているのですから。それに、やっぱりカッコはクーペのほうが華やかです。

ただ、思い切ってクーペを買った直後に年老いた親が体調を崩し病院へ送迎する機会が増えたりしますから慎重に。いかにクワトロだろうが、アイドリングストップしようが、前後重量配分50対50だろうが言われてしまいます。「600万円も出してこんなに乗りにくいクルマ買うとはねぇ」と。

さらに!

セダン/ワゴンが出て、クーペ/オープンが出そろったと思ったら、そろそろSだのAMGだのMだのと、スペシャルモデルがそれぞれのモデルに設定され始めます。もうずーっと"もうちょっと待てば、より自分にぴったりのモデルが出る"という状態が延々と続くわけです。これは辛い。いや楽しいクルマ選びなのですが、悶々とします。

こうなると、もう財布の中身を確認して奥様の許可が出たら、奥様の気が変わらないうちに欲しいのをサクっと買うしかありません。

ところが!

ほとんど心を決め、あとは色と値引き条件次第ってところまでたどりついた途端、貴方はいつものウェブサイトで、「〜がフェイスリフト」「〜が新エンジンを搭載し、パワーアップ」「〜にアイドリングストップ搭載」といったニュースを目にしてしまいます。人間だれしも、買った瞬間に顔が変わったりパワーアップしたり燃費が向上したりするのは我慢なりません。

それでも!

自分の心に決着をつけ、目を通すのが本カタログではなくオプションカタログになった頃、大きなニュースが飛び込んできます。「〜、次期型でハイブリッド採用」もしくは「〜、満を持してクリーンディーセル投入へ」。この頃には貴方の心は疲れきっています。

買えない......。
楽しいはずのクルマ選びが......。

実際には、どこかで決断してしまえば、それがどの段階であったとしても満足感を得られることを、これまでに何度か購入している人ならわかるはずです。けれども、やっぱり判子を押すまでは迷い、悩むもの。

120201-Shiomi-02.jpgというわけでA5もA6もカッコいいですね。3シリーズ出ましたけど。ディーゼルも年内に出るみたいですけど。そのうちクーペも出ると思いますけど。

(Text by Satoshi Shiomi)

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