「Audi Circuit trial」に挑戦〜トレーニング編

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160629-ADE1-2.jpgアウディ ジャパンが2016年から通年で開催している「Audi driving experience」。その新メニューとしてスタートしたモータースポーツプログラムに1to8.netの生方編集長が体験参加。まずは「Training session」で腕を磨いた。
すでにニュースでもお伝えしているように、アウディ ジャパンはサーキット走行を安全に楽しむだけでなく、「いつかはレースに」と考えているAudiオーナーのために、新たにモータースポーツプログラムを開始した。それが、「Audi Circuit trial」と「Audi Circuit trial Training session」だ。

Audi Circuit trialはサーキットを使ったタイムトライアルで、レースのようなバトルがないかわりに、単独で走行するぶんリスクを抑えて楽しめるのが特徴。そのAudi Circuit trialに参加するためのトレーニングがTraining sessionである。このTraining sessionを修了すれば、モータースポーツの経験がなくてもAudi Circuit trialの参加資格が得られるのだ。

160629-ADE1-3.jpg私自身は過去にレース参加の経験があるが、もちろんアマチュアのレベルであるし、ここ10数年は国内A級ライセンスを更新しているだけで、使う機会は皆無だった。そこで今回、モータースポーツプログラムを体験するにあたり、Training sessionから参加して、イチから鍛え直してもらうことにしたのだ。
Audi Circuit trialには、普通免許があり、さらにTraining sessionを修了しているか、国内A級ライセンスまたは指定のサーキットライセンスを所持していればOK! クルマはカブリオレ、スパイダー、ロードスターといったオープン以外のAudi車であれば参加可能である。

私の場合は、体験参加ということで、ふだんはAudi driving experience(以下ADE)のスクールカーとして使用されているAudi TTS Coupeを借用した。

ちなみに、Audi Circuit trial、Training sessionともに、ヘルメットの装着が義務づけられる(レンタルも可能)一方、レーシングスーツ、レーシンググローブ、レーシングシューズの着用は推奨となっているが、これを機会にヘルメットとレーシングシューズを新調。レーシングスーツとレーシンググローブは少し古いが、なんとか体裁だけは整えて(!?)、Training sessionが行われる富士スピードウェイに乗り込んだ。

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ドライバーズミーティングが行われる2階ラウンジに入ると、クルマのチェックを終えた参加者が指定のテーブルでくつろいでいた。今回は私を含めてほぼ定員の28名が参加。さらに、見学や同乗走行が可能な同伴者も加わり、プログラムのスタートを待ち構えているという状況だった。

そして、午前9時、いよいよプログラム開始。レッスンを担当する井尻、森岡、今村、番場の各インストラクター(右下の写真、左から)の挨拶やAudi driving experienceの歴史などが紹介されると、さっそく座学に移る。

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座学は井尻インストラクターが担当。ドライビングポジションやアンダーステア/オーバーステア、摩擦円といったドライビングの基本に加えて、今回はAudi Circuit trialのためのトレーニングということで、サーキットを速く走るためのテクニックについて時間が割かれているのがいつもとは違うところだ。

その内容を簡単にまとめると......

・直線を速く走る。全開できる区間は1km/hでも速く走る。
・そのためにコーナーでは「アウト・イン・アウト」と「スローイン・ファストアウト」を心がける。

というもの。アクセルペダルを全開にできる時間が長ければ長いほど、ラップタイムは縮む。そのためには、コーナーの途中にある"クリッピングポイント"(コーナーのなかで最も内側にクルマを寄せるポイント)からアクセルペダルを踏みつけられるよう、しっかりとクルマの向きを変えておく必要がある。

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そのための走り方が、コーナーをできるだけ大きな半径のカーブとして走る「アウト・イン・アウト」と、コーナーへは十分減速して進入し、早めに脱出する「スローイン・ファストアウト」である。

クリッピングポイントやアウト・イン・アウト、スローイン・ファストアウトといった言葉を耳にしたことのある人は多いと思うので、ここではその解説は省略するが、それをいきなりサーキットで実践しようとしても無理な話。参加者の3分の2が富士スピードウェイをはじめて走るのだから、なおさらである。

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そこで、まずは駐車場の特設コースでアウト・イン・アウトとスローイン・ファストアウトを学ぶことに。半径が異なる2つのコーナーを結んだオーバルコースを使って、

コーナー手前でしっかりと減速(スローイン)
  ↓
クリッピングポイントにクルマを寄せる(アウト・イン・アウト)
  ↓
クリッピングポイントを過ぎたら加速(ファストアウト)

という一連の動作を実践するのだ。

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ここでポイントになるのが目線。目の前ばかりを見るのではなく、コーナーの先を見ることでさらに次の動作にスムーズにつなぐことが大切なのだという。最初のうちは目の前のコーナーばかりに気を取られていたが、走行を重ねるうちに少しずつ先を見る余裕ができてきた。

走行中は、担当インストラクターが無線で的確なアドバイスを告げてくれるので、修正しながら練習できるもうれしいところだ。

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オーバルコースのあとは、スラロームコースで先読みの大切さを学ぶ。こちらも目線が大切で、コーナーの先の先を考えて加減速やステアリング操作をすることが、無駄のない走りにつながることを思い知る。たとえば2つ先のコーナーから素早く加速するために、目の前のコーナーはアクセルを踏みすぎないということが、結果的にはタイムの短縮となる......といった具合だ。

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この日は朝からあいにくの雨に見舞われ、スラロームコースを走るころには霧も出てきたが、それでも先を読むには十分な視界を確保。頭の中で「目線、目線」と唱えながらトレーニングを繰り返す。

ちなみに、ADEのスクールカーであるAudi TTS Coupeには、ミシュランの最新スポーツタイヤ「PILOT SPORT 4」が装着されている。このAudi Circuit trial Training sessionをはじめとするADEのプログラムをミシュランがサポートしているからだ。

愛車にPILOT SPORT 4を装着していることから、ドライだけでなくウェットでも優れたグリップを誇ることは日々感じていたが、濡れたスラロームコースを思い切り走れたのには正直驚いた。その後のサーキット走行でも高いグリップと扱いやすい特性を発揮。街中からサーキットまで、あらゆる場面で楽しい走りをもたらしてくれることを再認識した。

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特設コースのレッスンは約2時間続き、そのあと45分のランチタイム。メジャーなレースのときにはVIPラウンジとして利用されている場所だが、ランチの内容はそれ以上に充実。ホッとする瞬間である。

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午後には、ランチ前に練習走行したオーバルとスラロームのコースでタイムトライアルが行われた。タイム計測は各自1回かぎり。「上位入賞者には賞品を用意しています」の言葉にヤル気の満々の私(笑)

ところが、いざタイム計測となると、気持ちばかりが先走って練習の成果が発揮できないという未熟さが露呈。実際にオーバルコースを走ったときには目線が近くなり、さらに、ゴール地点では力みすぎてオーバーランという失態を演じてしまった。これで大幅にタイムロスし、イッキに上位が遠のく。

その教訓を生かして、スラロームコースではなるべく遠くを見るとともに、ゴールも慎重に。自分を上手くコントロールできたおかげで、トップタイムをマーク! これでオーバルコースのミスを笑い飛ばせる(笑)

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特設コースでのタイムトライアルが終わると、休憩を挟んでいよいよレーシングコースの走行となる。

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160629-ADE1-21.jpgインストラクター陣はお揃いのスーツに着替えて登場。ここまではヘルメットやレーシンググローブは不要だったが、レーシングコースでは私もフル装備に。久しぶりにヘルメットを被ったら、身が引き締まる思いがした。
今回のサーキット走行は4台の参加車両がインストラクターのドライブする先導車を追いかけるというもので、フリーで走ったり、ましてやタイムを競うことはない。あくまで、富士スピードウェイの走行ラインや加速するポイントを学ぶのが目的である。

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160629-ADE1-24.jpgとはいえ、1周ごとに各車がポジションを変え、必ず1度は先導車のすぐ後ろを走行できるので、理想の走行ラインを学ぶには打ってつけだ。Audi Circuit trialも同じ富士スピードウェイを走ることから、テスト前の練習問題としては願ってもない内容になった。手加減しているはずの先導車についていくがやっとだったが(笑)
楽しい時間はあっというまに過ぎていくもので、6周にわたるレーシングコース走行が終わると、その後はラウンジでインストラクターと参加者の歓談。そして、タイムトライアルの表彰式、修了証の授与式が行われた。

私も無事に修了証を手にすることができ、これでAudi Circuit trialに胸を張って参加できる身となった。

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午前中はあいにくの雨に見舞われた富士スピードウェイだったが、レーシングコースを走るころにはすっかり路面もドライに変わり、すべての車両が無事にトレーニングを終えたこと、終始和やかな雰囲気でレッスンが進んだことなどイベントは大成功。私自身も、久しぶりのサーキット走行にはじめは緊張していたが、トレーニングを終えて多少なりとも不安が薄らいできた。

Audi Circuit trialでもこの感覚を忘れず、富士スピードウェイを無事に駆け抜けたい......。やるからにはトップを目指すぞ!(笑)

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続く......

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Audi driving experience)


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