【S耐 Rd.1 もてぎ】Audi RS 3 LMSがデビューレースを完走

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170401-S耐Final-3.jpg2017年4月1日、栃木県のツインリンクもてぎにおいて、スーパー耐久シリーズ2017第1戦「もてぎ200×2Races」Gr.2の決勝が行われ、デビュー戦となった2台のAudi RS 3 LMSがともに完走を果たした。
新しいツーリングカーレースとして世界的に流行の兆しを見せる「TCRシリーズ」。日本でも今シーズンからスーパー耐久シリーズが「ST-R」クラスを新設し注目を浴びている。

Audi Sportでは、2017シーズンからカスタマーレーシング向けのTCR車両「Audi RS 3 LMS」の販売を開始したが、日本でも「Audi Team Dream Drive」と「バースレーシングプロジェクト(BRP)」がこの車両でスーパー耐久シリーズ2017を戦うことになり、開幕戦が行われるツインリンクもてぎにその姿を現した。

ドライバー(A/B/Cの順)を務めるのは、Audi Team Dream Driveの「#45 LIQUI MOLY RS3 LMS」が田ヶ原章蔵/白坂卓也/竹田直人、バースレーシングプロジェクトの「#19 BRP Audi Mie RS3 LMS」が奥村浩一/秋吉 圭/山脇大輔だ。

全7クラスのうち、「ST-R」と「ST-1」、「ST-2」、「ST-5」の4クラスが、混走で200分のバトルを演じるGr.2のレース、まずはその予選が4月1日の8時〜8時20分(Aドライバー)と8時50分〜9時10分(Bドライバー)に行われた。ちなみに、決勝のスターティンググリッドは、A/Bドライバーのベストタイムの合算で決まる。

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Aドライバーの予選が始まる8時にはすでに雨は上がっていたものの、路面コンディションはウェット。各車、レインタイヤで臨んだ1回目のセッションは、ST-Rクラスは#97 Modulo CIVIC TCRの伊藤真一が2分13秒496のトップタイムをマーク。これに、#45 LIQUI MOLY RS3 LMSの田ヶ原、#98 Modulo CIVIC TCRの黒澤琢弥、#19 BRP Audi Mie RS3 LMSの奥村が続く。

Bドライバーの予選が始まる頃には路面がセミウェットに変わり、難しい状況下でのタイムアタックになった。ここで、#45 LIQUI MOLY RS3 LMSの白坂がクラストップの2分4秒989をマークし、Aドライバーの田ヶ原との合算タイムも4分19秒264となり、見事ポールポジションを獲得した。

2番手は4'19.624(2'14.279+2'05.345)の#98 Modulo CIVIC TCR、3番手が#97 Modulo CIVIC TCR、4番手が#19 BRP Audi Mie RS3 LMSである。

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午後の決勝レースを迎える頃には、ツインリンクもてぎのロードコースは完全にドライに。そして、13時50分、フォーメーションラップがスタートし、13時54分にはローリング方式のスタートが切られた。

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ここで、ST-Rクラス2番手、5番グリッドからスタートの#98 Modulo CIVIC TCRがポジションアップ。先行された#45 LIQUI MOLY RS3 LMSがこれを追う展開になると思われた。

ところが、#98 Modulo CIVIC TCRの黒澤にジャンプスタートが発覚し、程なくしてドライビングスルーペナルティが科せられてしまう。

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これにより、#45 LIQUI MOLY RS3 LMSの白坂がクラストップに浮上。#97 Modulo CIVIC TCRの伊藤がじわじわと#45の背後に迫り、早くもテールトゥノーズのトップ争いが始まる。

そして、14周目、#97の伊藤が#45の白坂をパスしてクラストップに躍り出ると、2位との差を少しずつ広げていく。一方の#45の白坂はペースが上がらない。実は#45 LIQUI MOLY RS3 LMSは燃料系のトラブルを抱えており、開幕までにそのトラブルを解決できずにいたのだ。

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#19 BRP Audi Mie RS3 LMSもまた同様のトラブルを抱えていて、ドライビングスルーペナルティでクラス4番手までポジションを落とした#98 Modulo CIVIC TCRの先行を許すことに。

レース開始からまもなく1時間というところで、#45 LIQUI MOLY RS3 LMSと#98 Modulo CIVIC TCRがピットストップ。その後、遅れて#19 BRP Audi Mie RS3 LMS、そして、#97 Modulo CIVIC TCRがピットストップを行う。

その結果、#98の石川がトップに躍り出ることになり、これを#97の海老沢が追いかけるという展開に。一方、3番手を走る#45の竹田、4番手の#19の秋吉は、2台のCIVICに差を広げられていく。

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その後、#98の石川は総合でもトップに立ち、#97の海老沢もこれに続く。3人目のドライバーに変わってもこの流れを保ち、#98 Modulo CIVIC TCRの加藤がクラス、そして総合でもトップでゴール。これに#97 Modulo CIVIC TCRの中野が続き、CIVICがワンツーフィニッシュを決めることになった。

一方、#45 LIQUI MOLY RS3 LMSは田ヶ原、#19 BRP Audi Mie RS3 LMSは山脇が第3ドライバーを務めるが、その後、#45が給油のためにピットインしたことから順位が逆転、#19がトップから2周遅れの3位、#45が4周遅れの4位でレースを終えることになった。

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レース後、表彰台から降りてきたバースレーシングプロジェクトの奥村監督兼ドライバーは、「3月17日にマシーンが届いて、急ピッチでテスト走行を重ねてきました。正直なところトラブルを抱えたままもてぎに入りましたが、直前に施した対応策が功を奏し、トラブルの影響は少なくなったものの完璧な状況とはいえず、もてぎを走る上でのセットアップがほとんどできないまま予選、そして、レースに臨まざるをえませんでした。それでも、ホンダの"ドリームドライバー"を相手に、最善を尽くすことはできたと思います。次戦までにはなんとかトラブルを解消し、ドライバーも鍛錬を重ねてSUGOに臨みたいと思います」と悔しそうにコメントした。

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一方、Audi Team Dream Driveの澤田監督は、「練習走行から仕上がりの良さが感じられて、その勢いで予選に臨み、ポールポジションを獲得、CIVIC勢との楽しいレースを期待していました。しかし、決勝では燃料系トラブルが発生。辛い状況でドライバーが頑張ってくれたおかげで完走はできたものの、とても残念です。ただ、課題は見えていますので、次回のSUGOでは上位を目指して頑張ります」と語った。

4月29日〜30日開催の第2戦「SUGOスーパー耐久3時間レース」からは、その名称が「ST-R」から「ST-TCR」に改められる話題のクラスで、Audi RS 3 LMS勢は雪辱を果たすことができるのか? Audi Team Dream Driveとバースレーシングプロジェクトの戦いぶりに注目だ!

(Text & Photos by Satoshi Ubukata)

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