151115-2-Grid Walk-2.jpg2015年11月15日、栃木県のツインリンクもてぎにて2015 SUPER GT第8戦「MOTEGI GT 250km RACE」の決勝が行われ、Audi Team HitotsuyamaのAudi R8 LMS ultraは8位入賞を果たした。

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2015年のシリーズ最終戦を迎えたツインリンクもてぎ。Audi R8 LMS ultra、メルセデス・ベンツSLS、BMW Z4、トヨタプリウスなどがモデルチェンジなどにより、また、ホンダCR-Zが参戦を終了するということで、いくつものチームがラストランとなるこのもてぎで有終の美を飾りたいところ。なかでも、第1戦の岡山以降は、表彰台のないAudi Team Hitotsuyamaとしては、得意とするここツインリンクもてぎでなんとか表彰台を獲得したいと意気込んでいた。

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決勝前日の14日はノックアウト方式による予選が行われた。ウェットコンディションで行われたQ1では藤井誠暢選手が#21 Audi R8 LMS ultraでタイムアタックに挑み、1分58秒721の10位タイムをマークしQ2進出を決める。

151114-1-Free-17.jpgそしてQ2にはリチャード・ライアン選手が臨んだが、強まる雨の中、なかなかタイヤの温度が上がらずに苦戦、2分06秒662のタイムで11番手に終わった。ポールポジションは2分06秒602ををマークした#31 TOYOTA PRIUS apr GTが獲得している。
決勝の15日は、前日からの雨も午前中にはあがり、路面状態はドライコンディションに近づいていく。ところが、スタート直前に通り雨があり、各チームともレインタイヤを装着してスタートに臨んだ。

13時40分にパレードランが始まるころには薄日が差しはじめ、33,000人が見守るなか、レースは13時48分にスタートした。

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GT300クラスは、スタート直後の混乱もなく、ポールポジションの#31 TOYOTA PRIUS apr GTが順調な滑り出しを見せる。一方、ライアン選手がドライブする#21 Audi R8 LMS ultraは2周目にポジションを13位に落とすが、その後は#7 Studie BMW Z4や#77 ケーズフロンティア Direction 458、#33 Excellence Porscheなどをパスし7番手まで浮上する。

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中盤、路面が乾き出したところでAudi Team Hitotsuyamaはドライバー交替とともに、タイヤをスリックに変更。藤井選手がコースに出てしばらくすると、クラッシュのためコース上に落下したバンパーなどを回収するためにセーフティカーが導入され、これにより5位以下のタイム差がほぼ消え、8位走行中の#21 Audi R8 LMS ultraを含む数台がスプリントレースさながらの戦いを見せることになった。

その直後、ドライブスルーペナルティで順位を下げた#88 マネパ ランボルギーニ GT3にかわされ9位となった#21 Audi R8 LMS ultraだが、ラスト1周というところで#61 SUBARU BRZ R&D SPORTをパスして8位にポジションアップ、そのままレースを終えることになった。

優勝はポールポジションからスタートした#31 TOYOTA PRIUS apr GT。セーフティカー導入時にトップを走っていた#31だったが、その時点でドライバー交替を済ませていなかったため、セーフティカーラン終了後のピットストップで大きく順位を落とすかに思われた。ところが、5位以下を周回遅れにしていたことや、ドライバー交代後に圧倒的な速さでライバルをパスしたことにより再びトップに浮上した。2位は#0 グッドスマイル 初音ミク SLS、3位は#11 GAINER TANAX SLSとなった。

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レース後、Audi Team Hitotsuyama代表の一ツ山亮次氏は「セーフティカーがピットに戻ってからは前のスバルから後ろのフェラーリまで団子状態でしたが、そんななかでAudi R8がドライでもライバルと互角に走ることができたのは評価できます。2014年からアウディ ジャパンによるサポートが始まり、さらに2015年にはWRTとのコラボレーションが実現して、みるみるうちにチームとしてのパフォーマンスが向上しました。もちろん、来年もAudi、しかも新型Audi R8で参戦する予定です。現行Audi R8 LMS ultraで1度は勝ちたいと思っていましたが、あらためてそれを来年の目標としてチーム体制を強化し勝ちを狙っていきますので、引き続き応援よろしくお願いします」と語った。

2016年はGT300クラスに多くのニューマシーンが投入される予定だが、Audi Team Hitotsuyamaの新型Audi R8が台風の目になることを期待したい。

(Text & Photos by Satoshi Ubukata)

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