121118-3-Final2-3.jpg2012年11月16日〜18日、静岡県の富士スピードウェイにおいて「JAF GP FUJI SPRINT CUP 2012」が開催され、4台のアウディR8 LMSが参戦するGT300クラスは2度の決勝が行われた。

※ギャラリーは1to8.net / facebook 今回が3度目となる富士スプリントカップは、SUPER GTとFormula NIPPONという国内最高峰レースが同時に行われる興奮のイベント。SUPER GTは通常のシリーズ戦とは異なり、100kmのスプリントレースとなる。そのため、途中のドライバー交替はなく、ふだんは2人1組のドライバーは、土曜日と日曜日の2回の決勝にそれぞれ出走することになる。

しかも、富士スプリントカップでは、クラスごとに決勝が行われるので、シリーズ戦のようにGT500とGT300のマシーンが入り交じることがない。さらに、決勝のスタートはローリング方式ではなく、スタンディング式になるなど、さまざまな点でシリーズ戦とは異なるレースになっているのだ。

アウディR8 LMS勢は、土曜日の第1レースには、#11が平中克幸選手(予選14位)、#21がリチャード・ライアン選手(同12位)、#30が坂本雄也選手(17位)、#77がイゴール・スシュコ選手(23位)が参加。一方、日曜日の第2レースでは、#11が田中哲也選手(14位)、#21が都筑晶裕選手(15位)、#30が岩崎祐貴選手(16位)、#77が小林賢二選手(21位)という顔ぶれだ。

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121118-GT300-02.jpg第1レースが行われた17日の土曜日はあいにくの雨模様。レースはポールポジションの#33のポルシェ911を駆る藤井誠暢選手がポール・トゥ・ウィンを飾った。(写真提供:GTアソシエーション)
1117-1-Final1-6.jpgアウディR8 LMS勢は、ライアン選手の#21がスタートしてわずか200mでクラッチが破損し無念のリタイヤとなったが、#11の平中選手が7位、#77のスシュコ選手が9位と、ポジションを上げてゴールしている。#30の坂本選手は23位に終わった。
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翌18日は、土曜日とは打って変わり、気持ちの良い青空が広がった。しかし、レースはスタート後の1コーナーでいきなり、予選2位の#88織戸選手のガヤルドと予選5位の#3関口選手のGT-Rが接触、波乱の幕開けとなった。

121118-3-Final2-9.jpgそんななか、トップ争いを繰り広げたのは、吉本選手の#66アストンマーティンと加藤選手の#2紫電。実はこの2台はともに今回がファイナルレース。有終の美を飾るべく、2台が凄まじいバトルを演じたが、最終的には#66の吉本選手に勝利の女神が微笑むことに。
121118-3-Final2-11.jpg アウディR8 LMS勢は、#11の田中選手がスバルBR-Zやメルセデス・ベンツSLS、プリウスなどとの4位争いの末に6位でゴール。ベテランの意地を見せつけてくれた。
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121118-3-Final2-12.jpg#30の岩崎選手と#21の都筑選手はそれぞれ10位、11位で完走。一方、#77の小林選手のマシーンは、接触の影響で走行中にボンネットが外れてしまい、2周目にレースを終える結果となった。
ということで、2012年はこれでレースが終了。性能調整に苦しめられたアウディR8 LMS勢だが、ファンの目を楽しませてくれた功績は大きい。来シーズンもその勇姿で私たちに興奮を与えてほしい。

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(Text by Satoshi Ubukata)

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