A1スポーツバックのベストチョイスは?

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120131-A1-1.jpg2012年1月中旬にスペインで開催されたA1スポーツバックの国際試乗会では、140psの1.4 TFSI以外にもいろいろなエンジンを試すことができました。A1スポーツバックに一番よく似合うのはどのエンジン?
A1スポーツバックの試乗記でも書いたように、アウディA1スポーツバックには4種類のガソリンエンジンが用意されています。おさらいしておくと、86psの1.2 TFSI、122psの1.4 TFSI、140psの1.4 TFSI、そして、185psの1.4 TFSIです。

日本のA1(3ドア)に搭載されているのが122psの1.4 TFSIで、この夏に日本へ上陸するA1スポーツバックにもこのエンジンが搭載される予定です。残念ながら、スペインの試乗には用意されていませんでしたが、その実力は推して知るべし......十分な実力を持っているに違いありません。

140psの1.4 TFSIは、122psの1.4 TFSIを上回る性能を誇っていました。できるだけ早く日本への導入を実現してほしいものです......というところまでは前出の試乗記に書きましたが、今回の試乗会では185psの1.4 TFSI、86psの1.2 TFSIを積んだクルマも試すことができたのです。

まずは、185psの1.4 TFSIを搭載したA1スポーツバック。トランスミッションは7速Sトロニックが標準になり、また、専用のエアロパーツやS-lineスポーツシート、S-lineスポーツサスペンションなどを含むS-lineパッケージが標準で奢られます。
 
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185psの1.4 TFSIエンジンは、直噴ガソリンエンジンにターボとスーパーチャージャーを組み合わせた"ツインチャージャー"。基本的にはフォルクスワーゲン・ポロGTIに積まれるエンジンと同じですが、ポロGTIの最高出力が179psであるのに対し、A1スポーツバックでは185ps/6200rpmと、わずかですがパワーアップが図られています。最大トルクはポロGTI、A1スポーツバックともに25.5kgm/2000〜4500rpmです。

ちなみに、140psの1.4 TFSIの最大トルクは25.5kgm/1500〜4000rpmで、数字の上ではツインチャージャーと互角の性能ということになりますが、実際のフィーリングはまったく違います。ツインチャージャーのほうが、低回転での力強さ、そして、トルクの立ち上がりが段違いに優れているんです。まるで排気量の違うエンジンを比較しているようです。

その勢いは最大トルクを発揮する2000〜4500rpmでさらにはっきりするとともに、4500rpmを超えたあとも頭打ちする感じはなく、レブリミットの7000rpmに向かって吹け上がっていきます。これまで、フォルクスーゲン車でいろいろな1.4ツインチャージャーを試してきましたが、A1スポーツバックに搭載されるこのツインチャージャーが最もスポーティで爽快でした!

215/40R17サイズのタイヤとS-lineスポーツサスペンションの組み合わせは、他の試乗車に装着されていたスポーツサスペンションよりも明らかに硬い乗り心地ですが、それでもショックを直接乗員に伝えることはなく、僕が乗っている2011年モデルのスポーツパッケージよりもむしろ快適なくらいです。それでいて、コーナーでは粘るように路面を捉え、ドライバーのスポーツマインドを刺激します。これは正真正銘のホットハッチ! A1/A1スポーツバックのイメージリーダーとして、日本でも発売してほしいなぁ。

写真はありませんが、最もベーシックな1.2 TFSIエンジンも試しました。このエンジンもまたフォルクスワーゲン・ポロに搭載されるものですが、ポロが105ps/17.8kgmというスペックであるのに対し、A1スポーツバックは86ps/16.3kgmで、わりと控えめな性能です。5速マニュアルが組み合わされた試乗車に2個のスーツケースを放り込み、乗員2名の状態で試乗することになったのですが、これが意外によく走るんです! 街中ではこれで十分という加速を見せますし、高速でも、合流や追い越しがもう少し速ければ......と思うものの、日本の高速なら遅れをとることはないでしょう。エントリーモデルとして、こんなクルマが手に入るといいんだけどなぁ......。

ということで、どのエンジンも魅力的ですが、最も印象が強かったのは1.4のツインチャージャーでした。一方、バランスを考えるとベストエンジンはシリンダー・オン・デマンドを備える140psの1.4 TFSIですね。

将来、こういった楽しいエンジンが導入されることを期待しています!

(Text by Satoshi Ubukata)

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Author:生方 聡

1964年生まれ。自動車専門誌「CAR GRAPHIC」の編集部員を経てフリーランスのジャーナリストに。フォルクスワーゲン専門誌「Breeze」(現在休刊中)の編集長。

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